昨日、トラックバックを頂きましたが・・・

トラックバックを頂くと、時間が許せばそちらのサイトにお伺いしてコメントさせていただくうようにしていますが、先日、トラックバックを頂いたblogには、なぜかコメントが書けませんでした。
また、色々考えてみると長くなりそうだったのでこちらに書いてみました。

WX310Kは不具合か?

 WILLCOMの対応が悪いというのは考えられないのですが、WX310Kには不具合があるのは本当のようです。京ポン自体にはあまり興味がないので、よく分かりませんが、初代京ポンでも不具合があったようですね。京セラのクオリティの問題もありそうですが、発売しているのはあくまでも WILLCOMですから、書かれているように対応を見られているということでしょう。
 私がWILLCOMに感じるのは対応がどうのというよりは、かなりの部分メーカー任せだという点です。今回のW-ZERO3に関しても現場担当員の方と話をしても最初に出てくるセリフは「シャープさんの働きはもの凄かった」です。まあ、WILLCOM発注、シャープ受注の形ですから、WILLCOM側から見れば「業者(今は協力会社というのかな?)」のシャープは本当によくやってくれたということなのでしょう。ただ、こういう場合は非常にいい形で製品が生まれる確率が高いのですが、WILLCOMの担当者がどれだけハード的な部分を理解できているかというのもありますね。それによってメーカー側は手を抜くとはいいませんが、気の緩む面が、一瞬あったりする可能性もないわけじゃない(くどい言い回しですが)とは思います。ただ、シャープという会社はその辺は非常に優秀な会社なので心配はないと思います。

 携帯電話において、一番怖いのがどんな不具合も起こしてはならぬ、フリーズなんて以ての外というのがあると思います。なぜなら、携帯のユーザーは老若男女問わず、PDAやPCのユーザー層より遙かに広く多いわけですから。PDAでは当たり前のソフトリセットなんか、あっちゃいけないわけです。ネット閲覧もPC並みの速度が出ていないと下手いわけです。
 ただ、WILLCOMもそこら辺は分かっているようで、だからこそ、ギリギリになってもファームウエアを弄くり、使い物になりそうもない PocketIEを諦め、OperaNetFrontを持って来、Pocket PCの勝手に無線を検知しないにチェック入れていても勝手に無線を検知し告知するという不具合を改めるために無線LAN検知ソフトを入れ、安定性とパフォーマンス向上に努力していると思います。正直、Palmなどに比べ鈍重さが有り、マイクロソフトの勘違いが多く詰め込められているPocket PCを出来のよいマシンにするのは相当に大変なことと思います。
 ということで、今回各地でW-ZERO3の売り方や在り方に危惧されている方がおられますが、私はここは素直に期待するだけで行きたいと思います。少なくとも、海外製のスマートフォンを日本語化(一般ユーザーには無縁なもの)したマシンや既存のPocket PCよりはマシなものが出ると確信しています。
 頑張れ、WILLCOM、頑張れ、シャープ!

まず、誤解を招かれると怖いのでもう1度書きますが、対応が悪い、という表現では、ウィルコムの窓口の対応が悪いように取られかねませんが、そうではなく、不具合がある製品を出してしまうこと自体、キャリアとしてはかなり問題がですし、さらにそれをユーザーの接点である窓口に報告をしていなかったということが言いたいわけです。
窓口での対応に関しては、WX310Kの不具合に関して何の通達も無ければ、修理します、という対応しか出来ないわけで、それ自体は特に問題も無く親切に対応していただきました。
メーカーに任せてしまうと言う姿勢には、メーカー側の自由度も活かせて良い製品が生まれる可能性があると思います。キャリア側からの規制や制限が多かったり、何かと口を出すようでは、メーカーもやりにくいかと思いますし、それが製品の出来に影響する可能性もあります。
それ自体は納得のいくものですが、ユーザーはウィルコムという会社と契約して端末を手にするのですよ。
シャープは優秀なメーカーだから、と言う理由はそれぞれ判断があると思いますし、私自身、それをとやかく言うつもりは無いのですが、メーカーが優秀かどうかという事とは別の次元で、ウィルコムが販売している商品にトラブルがあれば、ウィルコムにもある程度の責任があるのでは? と言うことです。
ウチは製造メーカーの自主性を活かすために任せきりですから知りません、ではおかしいわけで、製造メーカーにかなりの部分任せていようが、最終的にウィルコムが自分のところの製品としてラインナップする以上、当然、基本的な機能が使えるかということは販売前に確認する必要もあれば、責任も取らなくてはいけないと思うのです。なぜならウィルコムはその製品を売ることが目的ではなく、提供しているサービスを利用してもらうためにその製品を販売しているわけで、それらのハードウェアの製造をメーカーに委託しているに過ぎないのです。
製造を委託したメーカーからの製品が、ウィルコムの提供するサービスを利用するのに支障がある、そのことを把握していないのだったらキャリアとしては本当に失格だと思うのですが、わかっていてそれでも販売するのであれば何らかの対策を行う事を考えねばならないと思うのです。AH-K3001Vの時にあった販売中止という状況もそういう状況下での判断だと思いますし、そうすることによるデメリットもあるとは思います。逆にトラブルがありながらも販売を続けるという選択をするのであれば、それに対するフォローを考えた上で販売を続けるべきです。
その上で、ウィルコム端末で、どこどこのメーカーの出来は良いね、とか、悪いね、という話が出ることであるわけです。
W-ZERO3に関しては、それがシャープの力量にかかっている部分は大きいのかもしれませんが、ウィルコム自体が、キャリアとしての自覚を持って責任ある行動をとってほしいです。W-ZERO3もギリギリまで頑張って作っているのは結構なことかもしれませんが、WX310Kも含めて単独で電話なども出来る端末であるわけですから、そういう基本的な機能が満足の行くレベルであることを期待しますし、不幸にもそうでなかった場合には(WX310Kは現状そういう状態だと思います)、それなりの対応が出来るような会社であってほしいですね。
このblogを読んでいても多くのファンがいることを実感するわけで、期待にこたえられるメーカーでいてほしいものです。