久しぶりにMiniに乗る

そんな状態の中、日曜日に昔の知り合い達に誘われ、ほんとーに久しぶりにMiniに乗りました。以下、旧き時代の英国車(BMC系です)に詳しい方でないと良くわからない話かと思いますのでご了承ください。
以前、旧い英国車に乗っていてかなりスキだったのですが、実際に乗るのは本当に久しぶりでした。さすがにブランクがあるとスムーズには乗れませんね。ふつーの車ではありませんので。大体、ふつーの車も最近乗ってないし・・・。
乗せていただいたのは'67 Morris Mini Minorです。以前、'67 Traveller(木枠無し、屋根リブ付)に乗っていたことがあるので懐かしかったです。年式からいってMk-IとMk-IIの間ぐらいだと思います。
良く、何年からMK-II(一応、'67後半とされてますね)なんていいますが、実際にはMk-IとMk-IIの間の境目は明確ではありません。この間に各パーツが徐々に新しくなっていき、在庫が早くなくなった部品から徐々にMk-IIに変わっていくわけです。もっとも、メーカーが正式にMk-IIを発表した時点では、主要部品はMk-IIになっていると思いますが。
特にCountrymanやTravellerなどは、Mk-IIもハイドロではなくラバーコーンなので境目が良くわかりません。グリルやエンジンの排気量でわかるといいますが、これもグリルはMk-IIでエンジンは850というモノも実際にありますので。はっきりとMk-IIに変わったころにはCountrymanやTravellerは生産終了に追い込まれていますからね。
つまり、Mk-IIの特徴である、外観ではグリル、メカニカルな部分ではハイドロ、これらが一致していないモデルもあるということです。'67前後のMiniは良くわからないモノが多いかと思います。そもそも、本に書かれていることは英国本国仕様のことで、当時のBMCの資料やカタログを元に書かれていますが、これ以外の国の仕様は当然違いますし、Mk-IからMk-IIへの移行のタイミングもずれていると思います。右ハンドルだからといって英国本国仕様とは限らず、ニュージーランド、オーストラリア、もちろん日本仕様も含まれます。全世界中が'67に一斉にMk-IIに変わったわけではありません。
今回乗せていただいたものは'67なので年式的にはビミョーなところですが、Mk-IグリルにラバーコーンだったのでMk-Iと判断して良いと思います。以前、Vanden Plas Princessに乗っていたこともあるのですが、どうもハイドロは苦手(ADO16はすべてハイドロです)なのでラバーコーンで助かりました。ハイドロだと思ったラインにどうしても乗せにくいので・・・。
久しぶりのMiniは面白いですね。寝かされたステアリング、ミッションから直接生えたシフトレバー、10インチのホイール、楽しいです。人の車なので無理はできませんが、それにしてもスムーズにシフトチェンジできなかった。ダブルクラッチも気持ちよくいきません。やはりブランクがあるとダメです。
シフトレバーの動きは特徴があり、2速、4速は、下に落とすように入れます。2→3速はシフトレバーの持ち方を変えます。持ち上げるようにね。体は覚えてますね。リモコン付のCooperやMk-IIIやADO16より、このダイレクトのシフトレバーのほうが個人的にはスキです。
でも、Miniでよかった。SpriteやMidgetに乗られている方もいたのですが、コレらだと思うように乗れなかったでしょう。以前、Midgetに乗っていたことがありますが、コレはコレで結構スポーツカーなのですが、突然、ノーズの長い車(といっても全長に対する相対的なノーズの長さですが)に乗っても思うようにラインに乗せられないので・・・。
久しぶりに、本当に楽しい日曜日でした。

追記:記憶に頼って書いていますので、間違いがあるかもしれません。