CLIE海外より撤退

popopo_20042004-06-04

CLIE撤退って、アメリカの話しかと思っていたのですが、ヨーロッパもじゃないですか! つまり今後は日本だけですか。終わりましたね。ヨーロッパは、市場規模は小さいもののBluetoothの普及などから考えても携帯端末の見方が日本・アメリカとは違うでしょうから、この市場が継続されるのならばまだまだと思っていたのですけどね。日本も遅かれ早かれ同じ道をたどるでしょう。
PalmOSのライセンス供給はそれほど成功しているとは思えません。大きく見ればPalmSourceからPalmOSをライセンス供給してもらっているのはPalmOneソニーだけです。PalmOneは会社の成り立ちから考えてもPalmOSを採用するのが当然なので、ソニーPalmOSから降りてしまったのは、大きなライセンス収入を失っただけでなく、イメージ的にもPalmSourceに大きな影響があるでしょう。多くのハードウェアメーカーへのPalmOSのライセンス供給のためにハードウェア部門とソフトウェア部門を分離したのでしょうけれど、こういう展開になったのならば、早急に元の1つの会社に統合して無駄を無くし、リソースを集中させて頑張った方が良いと思います。
長い目で見ればPDA自体も怪しいですが、とりあえずPalmOS関連は終息ですね。PalmOneだけでは無理です。寂しい限りですがこうなることは見えていました。
イメージステーションの有料化でもCLIEサポートがなくなったりと確かにやる気が見られなかった。モバイルムービーも積極的なサポートも見られなかった。
とりあえず、買える時にNX80Vを手に入れられて良かったです。
現行で買えるCLIE

  • 130万画素のカメラ、CFスロット、付きで、高機能なNX80V
  • コンパクトで大型キーボード付き、無線LANBluetooth内蔵のUX50
  • 薄型ハイレゾで持ち運びも考慮され、手帳としての機能を追及したTH55
  • 小型軽量で価格も安く、それでいて、音楽・動画再生などは抑えているTJ37

もう、十分です。ラインナップとしてはね。
これからは商業的に成功するかどうかはわかりませんが、電子辞書、LIBRIe、XYZ、VAIO Pocket、HMP-A1、等々、CLIEの携帯端末としてのノウハウが、直接・間接的に応用された商品が続々出ています。
PDAで何でも出来そうで、実は結構大変だったり、高価なオプションが必要だったりと、一昔前のパソコンのようです。こんなモノを積極的に買う人は少ないですよ。TH55のようにわかりやすい部分が、つまり手帳がデジタルに変わるという、明確に目的が見えれば売れるのでしょうけれど、それでもPDA全体を考えれば難しいでしょうね。
京ポンもそうなのですが、わかりやすい商品が売れます。そして、それらはどんなに便利でも人の心を動かすほどの魅力的では無いのです。道具ですからね。
VAIO type Uがこの時期に出たのも何かわかるような気もする。コンセプトはともかくかなり未完成な部分が気になるのですが、CLIEを辞めるならば変わりのモノを用意してあげないといけませんからね。これだけパソコンが利用されている現在、バッテリの持ちが悪かろうが、どういう使い方をするか想像がしやすいパソコンベースの携帯端末のほうが良いですね。