トルコGP

フェラーリリアタイヤに、ホイールカバーつけてきましたね。

空力デバイスはシャーシに直接固定されていなくてはならず可動してはならない、というレギュレーションがあります。もちろん、可動するようなウィングを禁止するものでしょう。
マスダンパーは結局禁止になりましたが、マスダンパーは車のピッチング等を抑えるために挙動が安定し、しいては空力的なメリットがあるということです。マスダンパー自体はノーズ内に固定されていますが、その中身は可動しているわけで、そのために、可動する空力デバイスと判断されたのでしょう。
しかし、マスダンパー自体は車の中に内蔵されており、表面に出ているわけではありません。空力デバイスとはいえ、それ自体が空気をきれいに整流するわけではありません。車の挙動を安定させ空力性能を上げているわけで、整流そのものは車の表面いついている空力デバイスが行っているわけです。
少なくともホイールについているカバーは表面にむき出しなわけで、どう考えても空力に影響があります。で、当たり前ですがシャシーに直接取り付けられているわけでもなく、また、誰が見てもわかるように可動しています。
マスダンパーが禁止されるのならば、このホイールカバーこそ禁止されるべきだと思うのですけどね。
トルコGP予選はフェラーリの1、2なのですが、今回はマッサがPP。これって万が一失格となったときに非難を回避するためにミハエルではなくマッサがPPなのでしょうか? と考えたくもなります。予選直前のフリー走行ではミハエルがぶっちぎりでトップタイムだったわけですが・・・。
そもそも、マスダンパーが禁止されたのはフェラーリが圧力をかけたわけで、おまけにマスダンパーはフェラーリ自身も使用していたという状態であったが、フェラーリルノーほどマスダンパーの効果がなかったため、自分たちが使っているにもかかわらずマスダンパーを禁止になるように追い込んだわけです。で、その裏で、こういうホイールカバーを考えていたわけか。
なんか汚いな。フェラーリ。いつものことだけど。
もちろん、F1では政治力も重要なものです。そこまでは否定しませんが、自分も使っているパーツをあれは違法ですという神経もまともではありませんし、その裏でこういうものを作っているって何でしょうね。政治力とかではなく汚いチームです。そこまでして勝ちたいのか?
一応、フェラーリはブレーキの冷却用だといっています。
マスダンパーはどう考えてもマシンの挙動を安定させるだけのもので他の理由は考えにくいのですが、このホイールカバーは空力デバイスであったとしても、建前上、ブレーキ冷却などの理由が付けられるわけで、そういったことで許可されているわけでしょうか?
それと、マスダンパーが違法なのかどうかは個人的な意見はともかく、マスダンパーは1度は合法と判断され、判断されたからこそルノーは、いやフェラーリを含むルノー以外も採用していたわけです。そのなかでルノーが1番効率が良かった。車自体もマスダンパーがある状態で作られているのでしょう。そのマスダンパーが急に違法になればルノーは影響が大きいわけです。しかも連戦中でテスト禁止期間中に禁止したわけで、ルノーもマスダンパーなしの状態で車を作れないわけですからね。そういう部分にもフェラーリの汚さも感じるし、FIAのおかしさも感じる。一旦は合法だと判断したわけで、それならばもし禁止にするにしても来シーズンからとすべきだと思うのですがね。