Vistaのフォルダ構成

少しでもVistaを触った人ならば、それまでのXPと違って、フォルダの構成が変更されているコトに気がつくと思います。
すぐに気がつくのは、「マイドキュメント」です。
XPまでだと、

  • C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\My Documents

だったのが、

  • C:\ユーザー\(ユーザー名)\ドキュメント

に変更されています。
実際には

Users ユーザー
Documents ドキュメント

シンボリックリンクが張られているようです。
ということで、実際は以下のように変更されたわけですね。

XP C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\My Documents
Vista C:\Users\(ユーザー名)\Documents

ユーザーのフォルダを、ウィンドウ上で見てみると、

ですが、コマンドプロンプトから見れば実体がわかります。


「ドキュメント」を含め(「マイドキュメント」はVistaでは「ドキュメント」です)、全て短くなっています。
また、「Saved Games」(「保存したゲーム」)以外は、全てスペースが含まれないフォルダ名となっています。
これはありがたいですね。""で囲まなくてもよく助かります。
好ましいコトです。
後、XPでは「デスクトップ」だったのがVistaでは「Desktop」と英語に変わっています。シンボリックリンクが張れて見た目を日本語にするのは良いですが、実体まで日本語というのはどうかと思いますのでこれも好ましい変更ですね。


さて、もう少し見ていると、今まで、C:\Documents and Settings\(ユーザー名)の中にあったフォルダが、C:\Users\(ユーザー名)にないのに気がつきます。
単純に、Documents and Settings → Usersとフォルダ名が変わっただけではないのです。
「スタート メニュー」がありませんね。
「スタート メニュー」は以下のように変更されています。

XP C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\スタート メニュー
Vista C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\

かなり奥に移動しました。なぜかスペースが入ってますが・・・。


ここで気がつくのは、「AppData」フォルダです。
名前からして、「Application Data」→「AppData」だろうと思う方が多いと思いますが、その通りです。
でも、これが少し違い、以下のように変更されています。

XP C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data
Vista C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming

同じく、アプリケーション個別の設定が保存される、「Local Settings」の場所も以下のように変更されています。

XP C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Local Settings\Application Data
Vista C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local

それと、全ユーザー共通の設定が保存されるフォルダも変更されています。

XP C:\Documents and Settings\All Users\Application Data
Vista C:\ProgramData

「All Users」というのが無くなっちゃったわけです。
これで、XPの時の、「C:\Documents and Settings\・・・」のどこそこのファイルを・・・、という設定方法も、上記のとおり読み替えればできるようになるかと思います。