台形といえば・・・

popopo_20042009-05-12

PENTAXの一眼レフの新機種が噂されています。K7Dという機種でしょうか?

この写真のシルエットを見て思わず「LXだ!」と思ってしまいました。


ここで少し昔話を・・・。


一眼レフMFの頃より長く写真を撮っていている私ですから、昔のこともある程度は知ってます。
一眼レフと言えば、ペンタックスオリンパスキヤノンニコンミノルタ、の5メーカーかと思います。
思い入れが強い方もいますので五十音順に表記させていただきました。ペンタックスアサヒペンタックスですね。当時はこの順番で表記されることが多いです。
もちろんこれ以外にもメーカーはあります。リコーもXRシリーズを出していましたし、ヤシカもありますが、ココは割愛させていただきます。


当時もキヤノンニコンは2大勢力な訳です。
つまり、何も考えなければこの2大メーカーのどちらかを買うことになるのが普通ではないでしょうか?
それ以外の3メーカーのカメラが劣るという意味ではなく、それぞれにメーカーのポリシーがあるわけですが、あえてそれに共感して選択するということは、ペンタックスバカ、オリンパスバカ、ミノルタバカ、でなければ買う理由が見当たりませんw
ちなみに私はオリンパスバカでしたねw


キヤノンニコン、はお抱えのカメラマンも大勢いるでしょうし報道機関等での利用も多い。そうなるとプロ用機種は頑張って用意しないといけません。それぞれのメーカーのFシリーズです。
プロの色々なニーズに応えるべく、丈夫で巨大で重いカメラがプロ用なわけですが、全てのプロの方が過酷な環境で使っているわけでもありません。
無駄にデカいカメラが邪魔になる場合もあるでしょう。スペアのボディもってを用意してそれはアシに持たせておけばよいのです。
なぜかハイアマチュアの方には丈夫で巨大で重いことを喜んで使う方もいます。
もちろん、そういう方が山登りしてたり(私は山登りして写真を撮っていましたので気持ちはわかりますが)、過酷な環境で使うのであればよいのですが、そうでなければ大きいのがデメリットにしかならないと考えます。
先日も価格.comで、フラッグシップなんだから大きくて重くないと、とか、重いなんて気合いが足りない、とか言っているガンコジジイ(と勝手に妄想)を見かけましたが、もううんざりですね。
ラーメン屋は汚い方が美味しい的なそんな感覚でしょうか?
もちろん、大きいレンズにはある程度の大きさ・重さがボディに必要ではありますが、必要で重いのと、デカくて重いことをありがたがるのとは違いますから。


話が若干それましたが、下位3メーカーはそこまでプロを抱えているわけではないので、巨大で重いプロ用カメラは無かったりするわけです。
もちろんメーカーお抱えのプロもいるでしょうし、完全にフリーランスであれば好きなメーカーの好きな機材を勝手にそろえれば良いわけですから、それらの方の中にはこの3メーカーからお選びになることはあるでしょう。
そういう方々に応えるためにも、あわよくば2大メーカーに追いつくべくプロ用っぽいカメラが用意されています。
この3メーカーで、ミノルタの場合、X-1という意欲的なプロ用機種を発売しましたが、商業的に成功したとは言えませんね。
オリンパスは、OM-1,2、OM-10,20、の1桁、2桁で上位機種、普及機種を分けていますが、OM1桁シリーズをプロ用としてしまうのは人によって判断も異なるでしょう。
ただし、無駄にデカく重くないのは良いことですし、というか、積極的に小さく軽くなるよう努力していますので、OM1桁シリーズを愛用していたプロの方もおみえです。
オリンパスはPENなどの成功もありましたが35mm一眼レフには最後の参入ですしラインナップも弱めですね。
ペンタックスは今風のペンタプリズムとミラーがある一眼レフを作ったメーカーな訳ですが、スクリューマウントからKマウントに変わった頃の時期には、明らかに2大メーカーには後れを取っていますね。
そんなペンタックスがプロ用っぽいカメラとして発売したカメラがLXです。
このカメラも2大メーカーと比べて無駄にデカく重くないところに好感が持てますが、このカメラの特徴は、なんといっても、防塵・防滴、でしょう。
カタログにも砂漠でも使える、的なことをアピールするような感じの写真がありました。
素晴らしいですね。このLXのおかげで撮影フィールドが広がるではないですか。
それも、2大メーカーのように、巨大で重いわけでもなく、OM-2Nを使っている私には大きく見えますが、LXは常識的なコンパクトなボディです。
このLX、ペンタプリズムが台形で印象的であり、今見るとそうでもないですが、当時の私には格好悪く見えましたw
それでも、私は、いえ、この時代の頃のヵめらを知っている方からすれば、防塵・防滴、といえばLXではないでしょうか?
プロ用のカメラは別として、普通のサイズで、あれほど前面に防塵・防滴を前面に押し出したカメラは当時無かった気もします。


台形の格好悪いペンタプリズム→LX
シルエットを見たときにおもわず思い出してしまいましたね。


2大メーカーに追いつけとはいいませんが、そろそろLXのようなカメラが登場しても良い頃ですよね。


当時のLXがボディは防塵・防滴をうたってはいましたが、レンズ等は特に防塵・防滴ではなく、とはいっても、レンズを付けた状態での防塵・防滴テストをしているようですが、なんともその部分がきになったりもして、ボディだけってどうなん?、とかユーザーでもないのにいらぬ心配をしていました。
それにしても、今、現状のデジタル一眼レフにおいて、最後に35mm一眼レフに参入してAF時代には乗り切れず事実上消えていったあのオリンパスが、LX以上にボディ・レンズも含め防塵・防滴を前面に出してくることになるとは、当時からすれば予想もできなかったです。