USBハブ

ちびっこパワーバンクXOのコトを書いていて、京ポンのように便利なんだけどバッテリが持たない携帯端末の登場で、USB充電の需要が高いことに気付き(私は以前から携帯端末は全てUSB充電にしているので、当たり前になってしまっていますが)、USBハブについて書かせていただきます。
充電方法をUSBに統一するのは非常に便利なコトで、それぞれの充電器を持ち歩く必要もなく、外部バッテリなどを用意する場合にも、USB出力があれば1つに統一できる訳です。当然、京ポンのように常に充電のコトを考えなくてはいけないPDAを持ち歩いていれば気になるところでしょう。私はそれがCLIEでしたけどね。
例えば、PDAとケータイと京ポン。この3台をいつも持ち歩いていて全てUSBで充電をしている。とても便利です。では、実際に自分が使っているパソコンにUSBポートが3つ空いていますか? 空いている。では、問題ないです。しっかり充電をしてください。
でも、USBポートが空いていない場合はどうするか? その時はUSBハブを使います。USBハブには2種類ありまして、セルフパワーとバスパワーがあります。これがどう違うかと言えば、セルフパワーはACアダプタ等が付いていてUSBハブに電気を供給する。バスパワーはパソコンから流れて電気だけを使って動かすため、USBハブにはACアダプタ等は不要です。さぁ。どちらを選びますか? って聞かれれば、当然、バスパワーの方でしょう。ACアダプタ等がいるのって面倒ですし、モバイル用に外に持ち出すには致命的ですよね。でも、USBハブのセルフパワーとバスパワーには大きな違いがありまして、USBポートに対して流れる電気の量が違います。
パソコン本体のUSBポートからは500mAという電気が流れています。これはUSBの規格でそう決められています。セルフパワーのUSBハブの場合、ACアダプタ等を使って外部から電気を取り入れているため、同じように各USBポートは500mAの電気が流れるようになっています。ところが、バスパワーの場合、外部からの電気がある訳でもなく、あるのはパソコンから流れてくる500mAの電気だけ。では、どうなっているかというと、各USBポートは100mAだけ流れるようになっています。これも規格でそう決められています。
つまりバスパワーのUSBハブは、たくさん電気を使う周辺機器は接続できません。接続するとどうなるか? 当然ですが動きません。つないだけど電力不足で動きません、ってのも困りますよね。だって、電力不足って見た目にはわからないでしょ? 正しくUSBに接続している訳ですから故障かと思いますよね。詳しい方だとドライバソフトかな? なんて考えてしまうかも知れません。でも、それではとても不便なので、USBハブにはセルフパワーなのかバスパワーなのか、USBの周辺機器には消費電力がどれぐらいなのか、ということが記録されています。接続した時にWindowsが、どのポートにどの種類のハブが、どれぐらいの消費電力の周辺機器がどのポートに接続されているか調べる訳です。
例えば、100mAしか使えないバスパワーのハブに200mA消費する周辺機器をつなぐと、電力不足です、と表示されます。Macも同じです。と、言うことで、バスパワーの場合、接続してもエラーになって動かない周辺機器があるということになってしまいます。
話を元に戻しますが、USB充電のケーブルは、充電中はただ流れてくる電気を使って充電しているだけであって、特に消費電力が記録されていません。たくさん流れれば(といっても、規格上、500mAまでですが)、充電も速くできます。ということは、パソコン本体のUSBポートか、セルフパワーのUSBハブに接続するのが良いです。逆にバスパワーのUSBハブにつなぐと電気が100mAしか流れてこないので充電に時間がかかります。では、セルフパワーのUSBハブが良いのか? それでは持ち運べません。
そんな時に、便利な物がある訳で、バスパワーなのにセルフパワーになるUSBハブがあります。なんだそれ? と思うかも知れませんが、これは見た目はバスパワーのUSBハブです。ACアダプタ等も付いていません。でも、このUSBハブはセルフパワーとして記録されています。そうするとどうなるのか? Windows側からみるとそのUSBハブはセルフパワーなので、100mAを越える周辺機器をつないでも、電力不足です、とエラーになってしまうことはありません。でも、パソコンから500mAしか電気が流れていないのに、どうしているかと言えば、実は特に何もしていません。頑張って可能な限り流せるだけの電流を流しています。500mAには満たないでしょうけれど、100mA以上の電気は流せそうです。
実はUSBのネットワークカードが100mAから200mAぐらいのモノが多く、普通のバスパワーのUSBハブでは電力不足ですとエラーが出て動かず、パソコンに直接接続するか、セルフパワーのUSBハブを使うしかありませんが、今、紹介したようなUSBハブがあると問題なく利用できます。
でも、1つ言えることは、このUSBハブは明らかに規格外です。でも、実際にこういったハブは存在します。私も実は会社のパソコンが少々古く、USBポートが1つしかないのでこのUSBハブを利用しています。
かなりの長文になってしまいましたので今日はこれまで。次回、それらのハブの見つけ方や紹介をさせていただきます。

注意:技術的な内容なので、間違いがあれば後程修正することがあります。後、誰でも分かるように書いたつもりですから、回りくどい部分とか、専門的には表現が違うとか言うのは勘弁してください。電気ってなによ? と言われても困ります。(^^;