地下鉄構内での携帯禁止

W-ZERO3で採用されているW-SIMにトラブルがあります。圏外から圏内に戻ってきた時に通話が出来ないというトラブルです。私自身も実際にこういう症状にあっているのですが、ずっとW-ZERO3を眺めているわけでは無いので実際にどこで起こったのかまでは詳細にはわかりません。地下鉄を利用した後にこの症状になっていたことがあるので、地下鉄の駅間で電波が届かないことにより引き起こされたのかもしれません。
さて、W-SIMの話ではなく、名古屋の方にはいまさら・・・という話ですが、W-SIMの件を考えていたら思い出したことがあるので書かせていただきます。
名古屋市営地下鉄では、他の地域の鉄道でも良くある様に、車両内での携帯電話の通話は禁止しています。これは現在の日本において普通の判断だと思います。マナー違反というわけです。また、優先座席付近では電源をOFFにするようになっています。ペースメーカー等への影響を考えてということでしょう。総務省からもペースメーカーへの影響がある可能性もあるという発表もありますし、病院等で携帯電話の電源をOFFにするように言われているのは、ペースメーカーも含め医療機器への影響を考えてということですし、これは多くの人が承知の事実だと思います。
ついでに言えば、名古屋市営地下鉄ではホーム等での通話も禁止しています。
ここまでは良いのです。
ところが、1年ほど前から、地下鉄駅構内に携帯電話の電波が届かないように調整されました。以前、私が住んでいたところから、名古屋市中心部まで地下鉄で20分ほどかかりますが、その間、ずっと圏外になるのです。
さて、私が気になっているのは、携帯電話の電波が届かない状態って電池の消耗が大きいですよね。これってアンテナを探しているからだと思いますが、この状態って普通に待ち受け状態より電波がたくさん出ているのではないでしょうか? 確かにラジオなどの近くに携帯電話があると、着信やメールを受信したりするとノイズが入ったりします。通話や通信があると電波がたくさん出ると判断して良いと思います。それを考えると、地下鉄が駅に近づくとそれまで圏外だった状態から圏内に入りメールを受信する可能性があります。ラッシュ時などに人がいっぱい乗っている状態では人とのスペースが取れないのでペースメーカー利用者は不安かもしれません。確かに地下鉄ホームに電波が届かないようにしておけば、駅に入ってきたときに通信状態になることは防げるかもしれませんが、もし圏外という状態が普通の待ち受け状態より電波がたくさん出ているのであれば、本末転倒ではないでしょうか?
私は専門化ではないので良くわかりませんが、以前からこのことが気になってなりません。
もちろん、マナーやルールを守らない人が悪いのです。が、守ってない人が大勢いるというのは事実です。関西圏で言えば、一般的に、車両内ではマナーモード、優先席付近では電源OFF、だと思いますが、阪急では先頭車両と最後尾車両が車両全体が電源OFFというルールになっています。阪急だけルールが違うので気が付かずに使っている方もいるのかもしれませんが、阪急の先頭車両の優先席に座って携帯電話を利用している人も見かけるわけで、この人の行動というのは阪急でもそれ以外でもダメなわけで、おそらくルールなんて守る気も無い人、場合によってはそんなルールも知らない人なのかも知れません。
結局、ルールを浸透させるように告知することは大事ですが、残念ながらルールを守らない人は大勢いるわけです。
名古屋市交通局の地下鉄駅構内を圏外にするというのは、ルールを告知したり注意するということよりも、一歩進んだ行動として捉えられている節もありますが、もし、そのことがかえって強い電波を出している要因になっているのであれば本末転倒であります。
繰り返しますが、私は専門家ではないので圏外の状態が電波が強くなるのかわかりませんが、圏外での電池の減り具合を見ていると、そういう風に思えてならないのですが・・・。
せっかく圏外にしたのなら、思い切って、
「地下鉄構内および車両内ではペースメーカーへの影響もあるので携帯電話の電源をOFFにしましょう。しかし、残念ながらこのルールを守れない一部の方がいます。そこで名古屋市交通局では地下鉄駅構内を圏外としました。この状態では携帯電話のバッテリも多く消費され、携帯電話の使用時間も短くなり大変不便です。携帯電話の電源をOFFにすることはペースメーカー利用者を守るという意味ですが、それ以外の方にとっても良いことは1つもありません。ぜひルールを守ってください。」
と言ってみては? 圏外にするぐらいの気持ちがあれば行動も伴って欲しいと思います。正直、名古屋市交通局は、他の地域と同じくアナウンスしているだけで、特に積極的にこの問題に取り組んでいる様子は見られません。