薬を飲む時には、水で飲むように、と良く言いますよね。
確かにその通りです。
薬品なので、水以外の飲み物だと、それらと反応して効果が無くなる可能性もあります。
ですが、一般的に売られている食後の飲み薬ってどうなのでしょうね。
なぜ食後なのか? 空腹時では胃に負担がかかって悪いからです。ですから、胃に何か入っている状態でということでしょう。
ですが、食後なので、色々、食べているわけですよね。それらが胃に入っている状態で薬を飲むわけですから、飲む段階で「水」と決めていても、あまり意味が無いような・・・。
もちろん、薬によっては、水以外の特定の飲食物に含まれる成分に触れると途端に反応してしまうものだってあるかもしれません。そういう場合には、水で飲む必要があるでしょう。口の中で反応して、胃に入るまでに違う物質になってしまうかもしれません。
でも、そうでなかったら(市販のものは大体そうだと思うのですが)、薬を飲んで胃に入るまでは数秒のことですし、食後の薬だったら胃の中に未消化のものが色々入っているわけです。
食後の薬で水以外の特定の飲み物に触れると途端に反応してしまうような薬以外は、何で飲んでも良いような気もしますが・・・。
正直、水で飲め、という理由が良くわかりませんね。
もちろん、食後の薬によっては、○○はダメ、としっかり書かれているものもありますので(上記に書いたような理由かもしれませんが)、そういうのは別ですよ。食前や食間の薬も例外です。
例えば、牛乳は、胃壁に壁を作って吸収されにくくなります。
子供が誤って洗剤とか毒性のモノを飲んでしまった時に、まず吐かせて、その後、牛乳を飲ませて直ぐに医者に連れて行け、なんて注意書きがあるものもあります。
事前に牛乳を飲んでいると酔いにくいとも言われますが、これには諸説あるものの、少なくとも胃壁に壁を作って吸収を遅らせることは事実です。
つまり、牛乳は薬に良くないと考えられます。そう考えると、牛乳で薬を飲むということは決して好ましくないでしょう。
ですが、薬を飲むのには「水」と決めていても、例えば、朝食はトーストと牛乳で、食べ終わって牛乳を飲み終えた後に、「水」で薬を飲んでもあまり意味が無いような・・・。
これって、子供の時を考えてみれば、学校で給食を食べた後に薬を飲む時ってまさにこのパターンですね。給食を食べ終わった後に牛乳で薬を飲もうとすると「牛乳で飲むと効かない」とかお節介な事をいう人たちが居ましたが、私は小学生の時から「今さっき牛乳を飲んでたのに薬飲むときだけ水にしたって意味無いじゃん」とずっと思ってましたけどね。
本当のところはどうでしょう?
盲目的に薬は「水」で飲めば良い、では無く、牛乳は吸収が悪いから薬を飲むのはもちろん控えたほうが良いが、食事中の牛乳も薬の効果が低下するので控えたほうが良い、とか言ってもらったほうが良いと思うのだが・・・。