ATOKの推測変換のコントロール

ATOKについて色々書いてしまったので、ついでにもう一つ書いてみます。
推測変換は便利です。
これがあるからこそ、良く使う単語も、必ず単語登録する必要もないでしょう。
これは、ケータイ電話で皆さん体感していることです。


さて、推測変換は便利ですが、困ったこともあります。
間違って変換してしまったもの、ミスタイプしてしまったもの、が候補として残ります。
これがいつまでも表示されているのが不便ですね。
これもケータイ電話で皆さん体感していると思います。


そんなときは推測変換候補を管理しましょう。
いらない推測変換候補は消すことができます。


下の例は、「残念なことです」と入力するところを、「ざんねんあことです」と入力してしまい「残念亜子とです」と変換されてしまったものを、うっかり確定してしまった後の状態です。
ローマ字変換だと「ん」と「ナ行」が続くとミスタイプしやすいですよね。自分だけかな^^;


間違った推測候補を消すには、言葉を入力して候補の一覧が表示されているときに、


不要なものをカーソルで選んで、


Windowsなら「CTRL+DELETE」、Macなら「Control+Shift+D」(Mac風に書くと ^⇧D)、を押してください。

削除してもよろしいですか?のダイアログが表示されて削除可能です。
これで不要なものが削除できますね。


それでも不要な推測変換候補はどんどん使いされていきます。
その中なで元も多いのは、私の場合はタイプミスです。残念なことですが。


こういったタイプミスによる推測変換候補への追加を抑制する方法があります。
ATOK環境設定で、推測変換→確定履歴→確定履歴の保存方法を「良く使う履歴出来ファイルに保存」にすると不要なものはあまり推測変換候補に表示されなくなります。
(デフォルトは「ファイルに保存する」です。)


この、良く使う履歴・・・、というのが漠然とした表現ですが、私の使った限りでは2回使うと記録されます。


たとえば、ミスタイプして変換しうっかり確定したとします。
通常ですとこの候補はいつまでも表示されます。
しかし、ログオフする、再起動する、で、この推測変換候補は表示されなくなります。
上記のオプションを指定すると、2回同じ入力をする、もしくは1度入力し再度推測変換候補から選ぶ、ようは2回その言葉を選択すれば、ログオフや再起動をしても消えません。


私は、ATOKが新しくなったらスッキリ単語登録や学習結果は消しましょうと言いましたが、消した後、真っ先にすることは、自分の名前や住所を入力し、再度推測変換候補から選ぶことです。
これで推測変換候補に記憶されます。


このオプションは人によっては不要かもしれませんが、しばらく使っていて、不要な推測変換候補が多いと感じる方ならば有効かと思います。
ミスタイプが多い私には必須オプションです^^;



さて、これまで、何度かATOK 2012にバグがあると書きましたが、実はここにあります。
ATOK 2012で上記オプションを設定したときに、1度しか利用していない言葉は、ログオフや再起動をすると推測変換候補に表示されなくなります。
ところが、ATOK Sync アドバンスを利用すると、その時点でログオフや再起動で表示されなくなる一時的な候補もファイルに書き込まれてしまいまうようで、この結果がSyncされてしまいます。
これではATOK Sync アドバンスを利用する限り、上記オプションは全く効果がなくなってしまいます。
なぜこのバグに気づいたのかと言えば、ATOK 2013 for Windowsが発売されATOK 2012 for Macと併用するようになったときに、なぜかATOK 2012 for Macを利用したときの候補ばかりが表示されるようになりました。
なぜだろうと色々試していて気づきました。
ATOK 2012 for Windowsもこのバグがあるようですが、ATOK 2012同士で利用しているとこのオプションが無効になっていることは気づきませんでしたが、ATOK 2013ではこのバグは直っているので、併用することにより気づくことになりました。


先ほど書いたように、ジャストシステムに電話をして、この現象を確認していただきましたが、対応を検討して折り返し電話をするとのことでしたが無視されました。
直しませんでも良いので連絡をしてほしいところですが、ATOK 2013 for Macが発売されてしまったので個人的にはどうでも良いです。所詮、いい加減な会社なので^^;



久しぶりにATOKに関してたくさん書いたので、ATOK 2014 for Windows発売時に、この記事を再利用します^^;