「丸亀」問題、一応、解決

昨日のニュースです。
結構気になっていたのですが、問題解決したのですね。

【完全勝利】丸亀製麺が他店に「丸亀使うな看板から外せ」とクレームつけた騒動が決着!?丸亀製麺「今後アクションは起こしません」


うどんチェーンレストランの『丸亀製麺』が、ロサンゼルスの人気うどん店『丸亀MONZO』(もんぞう)に対して「店名に丸亀使うな」「1か月以内に看板から外せ」と内容証明を送って物議を醸していた件で新たな事実が判明した。
 
丸亀製麺との件について決着宣言
『丸亀MONZO』のうどん職人の師匠が、FM香川の人気番組『うどラジ』に出演し、丸亀製麺との件について決着宣言をしたのである。師匠は丸亀市で人気うどん店『夢う』の店主をしている人物。以下は、『丸亀製麺』から内容証明が届いたときの解説である。
 
・『夢う』の店主のコメント
「やっと軌道に乗り出してお客さんも増えてきたっていう矢先に、内容証明つきでね、『丸亀MONZO』は商標権に触れると。『丸亀製麺』の丸亀が同じものをロゴとして使っとるじゃないかと。かぶるというんですよね。丸亀がかぶるではないかと。1か月以内に看板から外せと。あらゆる文章から丸亀という表記を外せと。こういう内容証明がきたと」(うどラジ より)
 
内容証明の内容が唐突
『夢う』の店主の話からすると、『丸亀製麺』から届いた内容証明の内容が唐突であり、相互理解や対話などをする余裕を与えない一方的で強引なものであることがわかる。しかしこの件はすぐに進展し、以下のような流れで決着がついたようだ。
 
・『夢う』の店主のコメント
「まずですね、トリドールのCEOの方にお礼をひとつ言わしてほしい。本当に気持ちからお礼を言わせてください。まずひとつにはですね、確かに法の垣根はあるんです法律という。これを飛び超えたかたちで、現在のところは矛を収めていただいたと。寛容な気持ちでね。フジテレビの番組中にですね、会社サイドとしてコメントを出してると。「今後、この件に関してアクションは起こしません」と文章でもって。これはもう素晴らしい社長のお考えでやね。我々、師弟ともどもね、本当に感謝しとるんです。こんな早い対応していただけるとはね。今後ですね、なんとか丸亀と讃岐うどんとね、文化を広めていただけるご尽力ずっと続けていただいて、我々も陰ながらご支援をしたいなと、そう思うんです」(うどラジ より)
 
・師匠として安堵したのは間違いない
上記のコメントを言い終わるあたり、『夢う』の店主が感極まり、涙声になっているように感じたのは筆者(私)だけだろうか。とにかく大切な弟子たちが安心して働ける状況になり、師匠として安堵したのは間違いない。
 
・新たなアクションを起こす予定はございません
ちなみに、当編集部の取材でも『丸亀製麺』を運営するトリドールから「現状では本件に関して新たなアクションを起こす予定はございません」というコメントをもらっている。
 
・今後も丸亀の名を背負って美味しいうどんを
うどん職人の最大の喜びは、うどんを食べた人が美味しいと感じてくれることなのではないだろうか。そう考えると、職人たちが余計な心配をせず、うどんに力を注げる状況になったことは素晴らしいこと。これからも丸亀の名を背負い、美味しいうどんで多くの人たちを幸せにしてほしいものである。
 
参照元1: FM香川 うどラジ(第351回放送のポッドキャストで聴けます)
参照元2: 『丸亀MONZO』公式Facebook
参照元3: 『夢う』の店主 公式Facebook

この件、簡単に言えば、以下のような感じです。


(一部抜粋)


・丸亀は『丸亀製麺』だけのものじゃない?
丸亀製麺』が批判されている原因はいくつかあるが、多くの人たちが「丸亀は地名だ。その言葉はおまえのだけのものじゃない」と感じているようだ。以下は、批判されているポイントと消費者たちの声をまとめたものである。
 
・『丸亀製麺』が批判されているポイント
丸亀製麺』は丸亀市と直接的な関係がない(本社は神戸市)
丸亀製麺』という店名なのに丸亀市に一店舗もない
丸亀製麺』はロサンゼルスやアメリカ本土に一軒もない(ハワイに一店舗)
丸亀製麺』が地名の「丸亀」を自分のもののように扱っている
『丸亀もんぞう』は丸亀で修業した手打ち職人が働いている店


(中略)


・MARUKAME がアメリカで商標登録されている
丸亀製麺』を運営するトリドールは、アメリカで『丸亀製麺』ロゴと『MARUKAME』という文字を商標登録している。ロゴデザインは似ているようには思えないので、『Marugame Monzo』の Marugame が、商標『MARUKAME』を侵害しているという主張なのだろう。


ということで、「丸亀製麺」はネットでかなり炎上していました。


あくまで個人的な印象ですが、心情的には十分理解できるがちょっと炎上しすぎかな、という印象がありました。


確かに「丸亀」は地名です。
だが、アメリカで商標登録もしている。
法律的な根拠もある話です。
では、「丸亀製麺」が商標登録をしなければ良かったのか?
結局、他の企業が登録すれば同じことです。
日本でも「丸亀製麺」は商標登録されているのかもしれませんが、「丸亀○○」という店舗があったからと言ってクレームをつけたところで「丸亀」というのが地名だからと言われて終わりでしょう。
場所がアメリカだったと言うことです。
丸亀製麺」は、今回の「丸亀もんぞう」はお目こぼしをして、違う「丸亀○○」にはクレームをつける、というのも、一貫性も無くおかしな話です。
商標登録している立場としても何らかの行動は起こさないといけないでしょう。
地名が商用登録された場合に良く起こる問題です。


しかし、「丸亀製麺」擁護派かと言えば、それはなんとも・・・。
心情的にはわかります。
丸亀市出身の者が「丸亀」の名前をつけた店舗を立ち上げ何が悪い、という理屈は確かにそうです。
丸亀製麺」が丸亀市と何も関係ないので、余計にそう言われてしまいます。


結局、ここ数年、時々ニュースになりますが、大陸の方で日本で極めて一般的な名称や地名が商標登録されていて使えないというのと同じことになってしまったことですよね。
それが、得体の知れない現地の企業ならともかく、日本の企業だから余計に注目もあったわけです。
その「丸亀製麺」が丸亀市と何ら関係が無く、「丸亀もんぞう」は丸亀出身というところが拍車をかけてしまってますが。


丸亀製麺」は現在アメリカ本土に店舗は無いですが、仮にアメリカ本土で一大勢力になったときに、「丸亀製麺」の知名度を利用した2番煎じの店舗が日本から進出してきた。
その会社が登記上丸亀だったので「丸亀○麺」という名前だったとなれば、たとえ日本の企業であり丸亀市と関係があってもクレームをすべきでしょう。
日本国内でも便乗商品的なお土産はたくさんあります。


炎上を見て心情的にはわかりますが、極めて日本人的な発想で、ちょっと行き過ぎ感も拭いきれません。
ロケットニュースは以前から偏ってますが「完全勝利」と付けるのはちょっとどうかと思います。
商標登録した企業が譲歩することは「完全勝利」なのでしょうかね?


ただし「丸亀製麺」は、いきなり内容証明を送りつけて「丸亀使うな看板から外せ」とクレームしてきたことがちょっと解せないですね。
なぜ相手が「丸亀」と名乗っていたのか事前に調べればわかるでしょうし、いきなりクレームで無くても事前に交渉すれば良いのではと思います。
アメリカが舞台だったとはいえ、日本の企業が同じく進出してきた日本の企業に対する対応としてはそれが残念ですね。


ぶっちゃけて言えば、「丸亀製麺」は、相手が丸亀出身と言うことを理解してこれ以上問題を長引かせないことを決めたわけでは無く、あまりの炎上に怖じ気づいたという印象があります。
丸亀製麺」が商標登録していることは理解できても、行動が相当に格好悪いです。



個人的な意見ですか?
今回の件で「丸亀製麺」にすごく印象が悪いです^^;
私は日本人ですから^^;


師匠さんが良い方ですね。
とにかくけんか腰では無いところが良かったです。